正直、1年以上経った今だからこそ、東京で何かできることはないか、と思って行った被災地。
今回のテーマは、
今の被災地の現実を確認し、果たして東京にいる自分に長い目で見てどんなことができるか、
を判断しに行ったつもりだった。
なかなか、実行できなかった。。。
おとどしの突発性難聴の発症から、この15年近くのツケが、
体調不良、という形でなかなか仕事復帰できる状態を許されなかったため、
震災直後も、福島と茨城に大切な人たちがいるため、すぐにでも飛んで行きたかったが
できずじまい。。。
”健康であること” がどれほど、大切なことか、すべての基盤になることか、
改めて気づかされたこの2年だった。
やっと活力を取り戻し、今回、福島県の第二シェルターと言われるところでは
ワンちゃんたちの散歩と部屋のそうじ、ご飯をあげる、など早朝出発し、10時から15時までのヘルプに加わった。
ここは、パチンコ屋さんの跡地で環境は整っていたが、
散歩と言っても82匹いる中、一匹10分たらずを敷地一周させるだけ、
それ以外は室内の掃除をする間のまた10分位、鎖につながれて外で待たせているだけ、、
あとは、ずっと23.5時間位オリの中、、、
それもほとんどが柴犬などの中型、大型犬。。。
カリカリだけのご飯をむさぼるようにオリの中で食べて、
その直後にお水をあげる。
悲しそうに見つめる顔、、、
中には狂ったように吠えながらクルクル回ってばかりいるワンちゃん、、、
皆さまに現状をお知らせしたいということで許可をいただき、
ちょっとだけ撮影させていただいたが、辛くなりほんとにちょっとだけ・・・


散歩はなぜか、広い敷地を1周、その日は真夏の太陽が照りつけ、
ボランティアの方々も汗だく・・・
ワンちゃんはとても嬉しそうに出たとたんに、はしゃいで飛びつく子もいれば、
おなかを上に向けて嬉しそうな子・・・
でも、ほとんどが大好きな草を食べて、、、やっぱり自然が大好きな動物たち。。。




もっともっと、お散歩させてあげたかった。
でも、午後のお散歩・・・ちょっとワンたちには、これからの季節きついかも、、、
コンクリートは特に、熱いしね。。。
午前中にならないかな、、、
最終日に雨の中、栃木県にある、やはりワンちゃんが80数匹いるNPO法人、犬猫みなしご救援隊さん、に行った。
県のシェルターと違って、設備は整っているとは言えず。
しかしながら、屋外にある敷地をうまく利用して、縦長のお部屋を作った、と代表の中谷さん。
屋根がある3m、その手前屋根なし3mで合計6mの長さで
ワンたちは、自由に動き回るには十分な広さ。
要するに奥が屋根つき、その奥が冷暖房完備、手前が屋根なし、で縦に動き回れる形。

更にドッグランができる少し広めのスペースがその手前にいくつかのスペース作られている。
ワンちゃんの個性を理解し、それぞれに対応しており、自由にさせているワンちゃんも。


最初は、外部の人間の私たちに吠えまくっていた彼らも、
みるみるうちに甘えてきて・・・
この日は雨だったので、基本屋外なので、やることも限られてしまったが、
ボール遊びもしたり、いろいろと中谷さんから震災直後の話を伺うことができた。

当初、マスコミなどもでも取材され続けていたので中谷さんは皆さんご存知かもしれないが、
必死に救助する中、ガレキをはぐって探す探す、、、人間のご遺体ばかりがバラバラの状態で出てくる・・・
途中で、もう無理、と思ったらしいが、それでも、何かに追い立てられるように、必死に動物の救護にあたったという。
途中で何度も挫折しそうになったという。
それは、きっとその時現場にいなかった私たちにとっては、
遥かに想像を絶する光景だったと思う。
肉体的、精神的、費やしたそれほどのエネルギーがどこにあったのか・・・
頭が下がります。
私は、テレビなどで見ていたが、自分ができないもどかしさに加え、
その子たちがいったいその後きちんとケアできるのか、、、ということを同時に考え、
結局は何もできなかった。
でも、結局、きれいごとではなく、現にさまざまな方々の支援を受け、こうして
ワンちゃんたちに愛ある対応ができているのが現実だった。

ごはんは、質の高いカリカリと缶詰を混ぜて、、、ぜったいに基礎となる栄養の部分には手を抜かない、と。。。
今回、両者を体験して思ったのは人目線と犬目線の違いかもしれない。
ワンちゃんが自由にならないまま365日以上過ごしているのは
1年が人間の4~5年に相当するといわれているので、(大型犬はもっと)
自由にならない生活は本当に過酷だ。
ただ、どちらも切実に必要なのは、ボランティア人員!!
どちらも平日のボランティアが0人のときも多々あるそうで、
そんなときは、特に県のシェルターは散歩が3日に一回だったり、まったく行き届かないと。
みなしご救援隊の方は、朝8時ごろから19時ごろまでつきっきりでいてあげるので
人数が少ないとボランティアの方々がかなり過酷だ。
休みの日はないから。。。
里親探しのお手伝いでも、と思っても、
結局、福島の方々は”戻る”ことを前提にわが子であるワンちゃんを手放さない、
という判断の方々が多く、里親を探すことを喜ばれない状況にもあるらしく。。。
NHKの討論でたまたま、最近
「公共の福祉と個人の権利」
という議題で被災地の立ち退き問題を論争していた。
これも、結局、新天地を求める人、先祖代々からの土地を守りたい人。。。
すべての意見を統一しようとしたら、不可能だ。
ただ、ひとつ言えることは、
しゃべれない動物たちは、人間の意志のまま動くしかない。
でも、今回行って、結局、思ったことは、
さまざまな現状の中、
とにかく、現場に来てください!という切実な訴えに応えること。
それしかないのだと思った。
そして、私の役割は、一人でも多くの人に
このことを発信していくこと、
現地に行ってもらうこと、、、
ワンちゃんのボランティアさんが一人でも多く行けるしくみを作らなければ。
港区から港湾の方も個人的にボランティアに来ていました。
中野区から、京都から、女の子、来ていました。
毎週埼玉から来ている人もいました。
でも、休日の多いときで10人程度だそうです。
平日、とにかく来てください!と言う言葉がすべてです。